ウイスキーのお湯割りの美味しい作り方とおすすめのソサエティボトル2選

　ウイスキーは、ハイボールやロック、ストレートで飲むことがポピュラー。

　中でもソサエティのウイスキーはストレートやロック、トワイスアップで飲まれることが多いと思いますが、寒い日にホットウイスキー・お湯割りで楽しむのはいかがでしょうか。

今回ソサエティボトルで楽しむ「お湯割り」について……

• お湯割りの美味しい作り方
• お湯割りに合うウイスキーの特徴
• アレンジ方法（ウイスキーホットトディ）
• ソサエティボトルでおすすめの銘柄2種

の順にまとめました。

寒い日にウイスキーのお湯割りはいかが？

ホッとするような甘い香り・味わいが楽しめるウイスキーのお湯割り。

寒い日におすすめしたい飲み方だと思いますが、ソサエティボトルをお湯割りで楽しむ人は少ないでしょう。
ソサエティボトルは、ほとんどがシングルカスク・カスクストレングスでストレートやロックでないともったいないという意見も多いと思います。

ところが、ソサエティボトルでもお湯割りがおいしい銘柄もあります。

まずは、お湯割りについて美味しい作り方から合うウイスキーの特徴をおさらいしましょう。

お湯割りの美味しい作り方

おいしいお湯割りを作るために最も大事なポイントは、「温度」です。

ウイスキーを割るお湯の温度は、80℃程度がよいといわれています。
温度が覚めないように、あらかじめお湯を入れてカップを温めておくとなお良いでしょう。

温度が高いとアルコールの刺激が感じやすく、甘い香りや優しい味わいを感じにくくなってしまいます。
反対に温度が低いとえぐみや雑味を感じやすく、香りが弱く感じてしまうことも多いです。

温度によって人の味覚は感じ方を変えますが、「おいしく感じる温度の方程式」があります。
ヒトは体温±25～35℃の飲食物を好むといわれていて、温かいものだと60～70℃ほどがベストです。
常温のウイスキーに80℃のお湯を注いだとしたら、70～75℃ぐらいになると思います。

おいしいお湯割りを作る手順は……

1. カップにお湯を入れて温めておく
2. カップのお湯を捨てて、30ml程度のウイスキーを注ぐ
3. 80℃程度のお湯を60～90mlほど注ぐ

お湯割りはハイボールや水割りのように混ぜなくても、ウイスキーが混ざりやすいです。
その代わり香りが飛びやすいので、作ったら早めに楽しむとよいでしょう。

お湯割りは本場スコットランドでも飲まれている

お湯割りは、本場スコットランドでも飲まれているウイスキーの飲み方の一つです。
意外かもしれませんが、アイラモルトのお湯割りもおすすめです。

スコットランドやアイルランドではお湯割りだけでなく、マーマレードやスパイスなどを入れて「ホットウイスキートディ」というカクテルでも楽しまれています。

いろいろなスパイスやジャム、シロップなどを加えて自由に楽しんでみてはいかがでしょうか？

ウイスキーホットトディ

基本のホットウイスキートディは……

1. ウイスキー　45ml
2. 砂糖　1ティースプーン
3. お湯　適量

少量のお湯で砂糖を溶かしてから、ウイスキーを注ぎお湯でみたして作られます。

砂糖の分量をジャムやシロップに変えることで、さまざまなアレンジが可能。

さらにスパイスやハーブなどを加えることで楽しみ方の幅はもっと広がると思います。ぜひ自由に楽しんでみてください！

お湯割りがおいしいウイスキーの特徴

　お湯割りがおいしいウイスキーの特徴は、「しっかりとした甘みがある」ことだと思います。
お湯割りは、ウイスキーの飲み方の中では甘みを特に感じやすいです。
しかも糖分の甘みではなく、ウイスキー本来の香りから感じる甘みなので、くどさがなく優しい甘みとなることが多いでしょう。

　実は、ソサエティボトルのようにカスクストレングスで仕上げているウイスキーこそお湯割りに合うことが多いです。

40％に加水調節されているウイスキーよりカスクストレングスの方がよりウイスキー本来の香味を含んでいます。

その香味の中には、甘みやうまみを感じるものも多いです。
樽由来の渋みや苦みもお湯で割ることで深みに変わることもあります。

ソサエティボトルでおすすめの2本

テイスティングコメント

[香り]　リコリス、トーストした木、ダークチョコレート、ミントチョコチップ、ジンジャーワインなど、深く、暗く、物思わし気な香りが最初に感じる。さらに、洋ナシの雫、焚き火の残り火、天然タールのエキスも感じる。加水すると、ユーカリやウィンターグリーン、さらに桜の歯磨き粉、子供用の咳止め薬、ハーブワイン、新しい革など、ますますメントールや薬効が強くなる。

[味わい]　口に含むと、滑らかな赤リンゴの果実味、レーズン、スパイスの効いたフルーツケーキ、ブラックフォレストガトーなどを連想させる。やがて、ルートビールシロップ、コーラキャンディ、バーベキューソースも感じられるようになる。加水すると、アーモンド、チェリーチョコレート、コーヒーリキュール、狩猟肉、唐辛子、ダムソンジャムの繊細な風味。

バーボンホグスヘッドで14年熟成後、ファーストフィルのスパニッシュオークホグスヘッドに移し替え。

お湯割りにすると……

リコリスやダークチョコレート、ミントチョコチップのような香りがより感じやすくなります。

味わいは、コーヒーリキュールやレーズン、スパイスと焼き菓子といった甘くもビターな大人のテイスト。

複雑で深みのあるお湯割りが楽しめるでしょう。

テイスティングコメント

[香り]　焼きたてのふわふわで甘いイーストパン（ヘフェゾプフまたはチャラ）の上に、シュガークリスタルとバターでスライスしたナッツをのせた、軽くておいしいお菓子。

[味わい]　口に含むと、レモンの香りとバニラウェハースが皮になった夢のようなクリーミーなニューヨークチーズケーキが現れる。
クレマ・ディ・メローネ、ウォッカ、アマレット・リキュール、クリームをシェイクし、マティーニグラスに注いだ後、メロンボールを飾った甘美なカクテル、メロンティーニを飲みながら、マシュマロ、チョコレートライム、クッキー生地、メロンボールなどを楽しめる。

お湯割りにすると……

香りは焼き立てのパンやマジパンといった甘く芳しい香りが楽しめます。ストレートの時より甘い香りが強く感じるかもしれません。

バニラとアマレットリキュールを合わせたような甘く芳醇な味わいですが、シトラス系のシャープさもあります。

バランスが良く飲みやすいですが、深みも楽しめるお湯割りになるでしょう。

まとめ

ウイスキーのお湯割りは、ストレートやロックの時と違った香り・味わいが楽しめます。

甘い味わいが強調されやすかったり、香りがより感じやすかったり……

アロマやフレーバーに富んだソサエティボトルならより香り高いお湯割りが楽しめるでしょう。

寒い日がまだまだ続くので、ソサエティのウイスキーをお湯で割ってほっこり楽しんではいかがでしょうか？