お知らせ

細井 健二さん SMWS日本支部 オブザーバー参加のお知らせ

ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ 日本支部では元ニッカウヰスキー株式会社に勤務されていた細井 健二さん2021年2月よりオブザーバーとしてご参加頂くことになりました。

細井さんはニッカウヰスキー勤務時代に余市・仙台・ベンネビス蒸溜所の技術指導、ブレンダー、マーケティング商品開発、ワイン・スピリッツはじめ総合酒類の開発に携わっており、官能的な総合評価だけではなく、分析的な知覚判断材料として機器分析にも精通しております。細井さんには毎月リリースされるソサエティの多彩なウイスキーだけではなく、ウイスキーの文化や歴史についてもコラム執筆をお願いしております。

現在の様々なウイスキー蒸溜所から生まれる、香気を多角的な視点で、分析・統合し、解説を頂きますので、ぜひこの機会にお楽しみください。

コラムなどについてはソサエティのウェブサイトにて今後継続的にご紹介をさせて頂きます。

細井 健二さん プロフィール

1960年大阪市生まれ
元ニッカウヰスキー株式会社技術開発センター所長。 退職後の現在は洋酒製造技術コンサルタントと画家業等を併せて営む。ニッカウヰスキー在職中は、余市・仙台・ベンネビス蒸溜所の技術指導、ブレンダー、マーケティング商品開発、ワイン・スピリッツはじめ総合酒類の開発に携わった。とりわけモルトウイスキーの品質向上に関する研究開発が大きなウェートを占めた。モルトの各種香味形成の謎解きを科学・官能・社会的背景など総合的に推理検証を行ってきた。その業績が認められ2020年の洋酒技術研究会賞を受賞した。

ウイスキーは極めてセンシティブに個人の経験やイマジネーションと結びつく香気特性を持つ。つまり評価がばらつき易い故に造り手の立場としては、できる限り客観的な判断が必要となる。統合的な判断は官能評価に勝るものはないが、分析的な知覚判断には近年進歩してきた機器分析による手掛かりが役に立つ。

近代化されていない嘗ての伝統的なスコッチの製造現場には、気付きを与えてくれることが幾つもあった。ごくありふれた自然なクラフトの製法を、イマジネーションを持って観察推理していくと、思いもかけない香味形成に関わる意味が氷解することがある。ウイスキーの香気を多角的な視点で分解・統合し、これから解説を試みたいと思う。

在職中45回に亘る絵画の個展を開いてきた。美術界では全くの在野の一人ではあるが、ひとえにその筋の権威を嫌い我が道をゆく。洋酒製造に関しても然り、権威を嫌い真理の探究にのみ興味を持ちつつ!

ABOUT ME
細井 健二
細井 健二
ニッカウヰスキー勤務時代に余市・仙台・ベンネビス蒸溜所の技術指導、ブレンダー、マーケティング商品開発、ワイン・スピリッツはじめ総合酒類の開発に携わっており、官能的な総合評価だけではなく、分析的な知覚判断材料として機器分析にも精通しております。