[特別一般公開]アンフィルタード パートナーバー:whisky house Vision インタビュー

whisky house Visionは東京で24年間もの間ウイスキー愛好家たちの舌を潤わせてきた。今回はオーナーの小林信秀氏(以下.NK)とバーマネージャーの小林渉氏(以下.WK)に話を聞いた。

バーコンセプトはどこから生まれた?

NK: 20歳の時に出したウイスキーのお店です。創業当時、東京はモルトウイスキーにとって曙の時代のように感じます。特に東京から少しはなれた場所で100種類以上そろっているお店は10軒もなかった時代でした。

当時はどのようにウイスキーの味わいをお客様に伝えていくのか苦労していました。その中で、どんな高額なウイスキーでも上代1000円というコンセプトを掲げてそれを24年間守っています。その長い積み重ねによって、当店がシングルモルトをリーズナブルで提供できる信頼されるお店として成功した背景があります。

オーナー:小林 信秀氏

ウイスキーへの情熱はどこからきたのか。

創業当時、「ウイスキー」という飲み物でしかなかった時代に、シングルモルトウイスキーは誰でも違い分かるウイスキーであることが、知的欲求という観点で、お客様に喜ばれるだろうと感じました。そして実際に、一人一人ファンを作っていくことが非常に楽しかったです。

お店のデザインコンセプトは?

NK: 24年間に同ビル内で移転、リニューアルを実施しおりますが、「ウイスキー自体がデザインである」ことは変えていません。現在700アイテム程が四方に囲まれた空間でウイスキー好きの方にご好評を頂いております。

コレクションについて教えてください。

NK: 実はコレクションは重視していません。創業から10年目にいわゆるオールドボトルの取り扱いを止めました。お店をオープンした時代は90年代でしたので80年代に蒸留されたウイスキーが主流で,提供していた味わいの品質が良くなかったシングルモルトが時代と共にどんどん味わいが良くなっていくのを感じました。

また、私は何十年前にも開封され、味わいが無くなっているウイスキーを多く見てきました。そのため、基本的にはお客様に提供しているウイスキーは「開封してから1年以内」というコンセプトを決めています。これは地味なことなのですが、非常に大切なことだと思っています。

ソサエティボトルの品揃えは?

WK: 当初は48本からスタートしており、現在、100本近くのボトルがあります。

ソサエティのパートナーバーであることは何を意味しておりますでしょうか?


WK: ソサエティのパートナーバーになったことで常連様から好意的なご意見を頂いたのと同時に、ソサエティを知らないお客様にソサエティの素晴らしさを伝えています。フレーバープロファイルが分かりやすく、ソサエティしか飲まない方も増えてきました。 近隣のモルトバーからもウイスキーについて問い合わせが増え、ソサエティを通じて横のつながりができたことも大きなことだと思います。

NK: 自分のバーテンダー人生と日本支部は同じように歩んできたように感じます。このタイミングでパートナーバーになることは、新しい形でこれからも取り組みができることはうれしく感じます。

バーマネジャー:小林渉氏

ソサエティボトルの印象は?

WK: ソサエティはこれからウイスキーを知っていく若い人たちが、飲む事が多い印象です。Codeやボトルタイトル、そしてオフィシャルにはないユニークな味わいの発見など通常のボトラーズとは異なった楽しみ方ができます。

現在の東京のウイスキーシーンとは?

WK:イベントが多く開催されており、飲み比べる機会が多く、ストレートで飲み比べをする方も多い。当店は上代制限があるので若い方のご来店が多く、ソサイエティの多くのバリエーションは好意的に感じて頂いている。

NK: 昔と比べるとスタイルよりも知識寄りのドリンカーが増えてきたように感じます。原酒不足の背景もあり良いウイスキーを探すのに苦労しています。

その点、これからはカルチャーやスタイルの飲み方を重要視したいと思っています。その中でソサエティが提唱するフレーバーの好み、タイトルからインスピレーションを得てオーダーするスタイルは昔のスタイルと親和性はあると感じています。どのようにウイスキーを“かっこよく”飲んでいくかを追求していきます。

今後の目標は?

WK: ウイスキー専門店としての品揃えとして、スタンダードからボトラーズまで幅広くどんなお客様が来ても対応できるようにしています。また、現在のウイスキーという情報発信の場としてあり続けたいと思っています。