コード:4 メンバー・バー セッション

この蒸留所は大変有名である。スコットランドの最北に位置し、世界的なブレンデッドウイスキーの原酒であり、数々の歴史的なモルトウイスキーを生み出してきた。今回はこの蒸留所を語るうえで、このメンバー・バーの方々にお会いしないわけにはいきませんでした。少なからずこの蒸留所から影響を受けた3人のメンバーが、新商品をテイスティング頂きながらこの蒸留所について語り合います。メンバー・ノンメンバーの皆様への特別公開記事となります。

聞き手:橋本崇宏(日本支部スタッフ)

メンバー・プロフィール 

岩本 強  氏  
札幌 Malt Bar Kirkwall


モルトウイスキー専門のBar。「美味しいモルトウイスキーをリーズナブルに」をコンセプトに、500種類以上のモルトウイスキーをリーズナブルにご提供している。北海道 WHISKY FESを主宰。

三浦 貴之氏     
大阪 Bar Heather Honey


この蒸留所の味わいの特徴であるヘザーハニーを名前に冠した、大阪北新地のモルトバー。スタンダードカクテルやウイスキーを使用した創作カクテルも楽しめる。

坂本 丈治氏     
広島 Bar Kirkwall


スタンダードや、季節のフルーツを使ったカクテル、500本以上のウイスキー。シェリーやラムなど、豊富な洋酒を堪能できる。オリジナルのショコラの組み合せは絶妙

―         本日はよろしくお願いします。

一同     よろしくお願いします。

―         今日のインタビューは「コード4」をテーマにメンバー・バーの皆様にお集まりいただきました。現在のこの蒸留所の特徴とそしてソサエティのシングルカスクについてお話頂ければと思います。

この蒸留所について 
~メンバー・バーからの提言1~

「現在の味わいを楽しんで」

岩本     皆様それぞれに思い入れがある蒸留所かなと思います。私はかつてこの蒸留所に「しみじみとして奥深い」イメージが強くありました。そこから時代を経て、2000年前後から蒸留された原酒については、ソサエティだけではなく全般的に、フローラルでグラッシーな印象へと少しずつ変化してきているように思います。また、最近はさらにピート香が強くエッジが効いた原酒が多くなり、バーボン樽やリフィルのシェリーホグスヘッド樽熟成が中心のパワフルな原酒も見かけるようになってきた印象です。

三浦      原酒に対しての製法は大きく変えてはいないとは思いますが、使用される樽やモルトの印象が違っているように感じます。お話頂いた通り、エッジが効いている分、短期熟成の場合は、アルコールの刺激を感じやすい方もいらっしゃるでしょう。その点では、手に取るシングルカスクの全てが万人受けするとは限らない場合があるかもしれません。しかしながら、リフィルのバーボン樽のリリースが増えているので、このレンジの味わいが今後どう変化していくかは楽しみにしています。この蒸留所の酒質をより理解する為に、将来的には昔のボトルと飲み比べをしてみてもおもしろいかもしれませんね。

坂本      概ね、お二人に近い印象を持っています。私はこの蒸留所は大器晩成型の蒸留所だと考えています。本来は、厳しい気候風土のなか、ゆっくりと大樽で20年以上の熟成を経て初めて真価が発揮されると思っています。現在は時代の要請もあり比較的若いエイジングでのリリースが求められていますので、我々も含めて、飲み手がその個性をどう楽しんでいくかが問われているかもしれません。

ソサエティのシングルカスクについて  
~メンバー・バーからの提言2~ 

「時間をかけて味わって」

三浦      お店にあるコード4の様々なシングルカスクを飲み比べても、2月7日にリリースされる、CODE 4.253は味わいのバランスが良く、フルーティーでバニラ、塩味がアルコール感の前に感じられ、最近リリースされた中では1番お勧めです。このようなシングルカスクが今後もリリースされていくのであれば、非常にうれしいですね。しかしシングルカスクの場合は全体を通じて、はっきりしているスモーキーさが最初に抜けてから、この蒸留所の味わいが本領発揮していくのではないでしょうか。

坂本      そうですね、4.253は現在この蒸留所の持つキャラクターの良さが上手く現れていると思います。また、すぐにでも構いませんが、10年後でもさらに楽しめる力強いポテンシャルを感じます。先ほどの話に戻りますが、古くからの飲み手にとって、この蒸留所に期待する味わいは、長期熟成に由来する特徴が挙げられるように思いますが、現代的なスタイルの良さを理解して頂けるボトルの1つだと思います。気長にご自宅に置いて頂き、ゆっくりと愉しんで頂きたいですね。

岩本      4.253, 4.252, 4.231の3種類を2時間前からサーブしてテイスティングしていますが、どの原酒も良くできていると思います。4.253は少し置いておいた方がどんどんとポテンシャルを発揮してきますし、グレープフルーツのわたや蜂蜜のニュアンスが感じ取れやすくなるかもしれません。このカスクはポテンシャルが高いので期待してしまいますね。また、個人的には最近リリースした4.252が好みですね。スモーキーで蜜の様な味わいは4.253とも共通点が多く、現行のこの蒸留所のスタイルを上手く表現してると思います。              

お勧めの味わい方とは 
~メンバー・バーの提言3~

「ゆっくりと加水しないで」

岩本      やはりスケールの大きい蒸留所です。味わいの全容を知るには時間がかかると思います。ご自宅でぜひ1本ご購入して時間をかけて愉しんで頂くか、バーでワンショットをオーダーして頂きゆっくりと時間をかけて味わってください。是非、気持ちを大きく構えてこのウイスキーと向かい合ってほしいですね。

坂本   私自身は加水はしないです。ただ、時間をかけて1杯のウイスキーを楽しんで欲しいと思っています。例え話ですが、昭和・平成・令和と、役者さんに、それぞれ時代に沿った個性や表現があるように、ウイスキーにもその生まれてきた時代にしか味わい得ない素晴らしさがあります。固定観念に囚われず、1本お手元に置いておくには、4.253含めてコード4のアイテムは良いと思います。

三浦      コード4のいくつかのカスクで加水の飲み比べをしましたが、加水するとアルコール感がきつく出てしまうかもしれませんね。そのまま味わって頂いた方が良さが出てくると思います。このようなウイスキーは、若い方でシングルカスクを飲み慣れてない方に、「時間をかけて1杯のウイスキーを飲んでいく楽しさ」を見つけてほしいと思っています。一方で、モルトラバーの方にはお手元に置いて頂いてゆっくり飲むことをお勧めしたいですね。

4.253は2月7日(金)12:30~発売。是非メンバー・バーの方のコメントをご参考いただければと思います。また、お近くにお越しの際は、ぜひ各店舗にお立ち寄り頂き、さらに深いこの蒸留所の詳細をコード4と共にお楽しみください。

各店舗詳細

店名:Malt Bar Kirkwall
住所:〒064-0805北海道札幌市中央区南5条西3丁目 5・3ビル4階
電話番号:011-511-6116
URL:http://maltbarkirkwall.com/
営業時間:19:00~2:00 *休前日は翌3:00 定休日なし

店名:Bar Heather Honey
大阪府大阪市北区曽根崎新地1丁目11番地24号 J-プライド北新地ビル3F
電話番号: 06-6342-0082
営業時間:月~金 18:00~3:00 土・日15:00~24:00 祝日18:00~24:00 *不定休


店名:Bar Kirkwall
広島市中区流川町2-22 インリペアル1st 2F
電話番号:082-249-2140
URL:http://www.barkirkwall.com/
営業時間:19:00~4:00(Last 3:00)*不定休