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梅雨の湿った空気の匂い。梅雨明けの蝉の喧騒とジリジリする夏の日差しを彷彿とする酸臭。鄙びた片田舎の古い木造の湿った倉。土間に安置されたシェリー樽。湿った熟成酒と熟した果実の混み入った酸のニュアンスの融合。その傍で今度は胡瓜の古漬け、カブトムシと好物のスイカ、胡瓜とオレンジのデトックスウオーターが浮かぶ。グリーンでファッティ、時にはロウのような香りが僅かなピート香の中で七変化する。加水すると昼間のウリ、メロン、きな粉（煎り大豆の粉）。はたまた夜間の湿った森の土とホタルの匂い。味わいはフローラルでピーチやマンゴーの南方フルーツ特有のファッティでスイートな余韻。さながら陽光に包み込まれるような幸福感を醸し出す。